コラム16

新約時代 ~「神の国」の宣教~ イエスの宣教メッセージの中心は「神の国」です(マルコ1:15)。旧約時代の預言者た ちは神の国の到来を預言していました。ユダヤ人たちはこれをメシア王国(千年王国)と 呼びます。イエスは神の国の福音を宣べ伝えるとともに、奇蹟を行い、来るべき神の国の 王としての権威を示されました。 イエスは神の国の福音をまずユダヤ人に伝えました。ユダヤ人たちはこれを拒みました 。彼らはイエスがキリスト(父なる神の任命を受けたメシア)であることを否定しました 。そしてイエスが語る真理のことばに対してねたみを抱き、殺そうとしました(マルコ 3:6)。イエスへの殺意の背後には、神の計画を阻むサタンの働きがあることを覚えなけれ ばなりません。イエスを拒んだ罪のゆえに、ユダヤ人に提供されていた神の国は彼らから 取り去られました。 これはサタンの勝利でしょうか?いいえ、神はユダヤ人の不信仰をご自身の計画の成就 のために、かえって用いられました(ローマ11:25,26)。イエスを拒否した民は、最終的 にイエスを十字架につけることを要求します。イエスの死は「世の罪を取り除く神の子羊 」(ヨハネ1:29)としての死です。罪人が罪の赦しと永遠のいのちを得るための救いは実 現したのです。サタンとしてはユダヤ人の誘惑に成功したことが裏目に出たのです。 イエスは十字架で確かに死なれ、三日の後によみがえられました。そのよみがえりは、 イエスの死が私たちの罪を赦す効力があること、死とサタンに勝利したこと、神の国建設 が大いに前進したことを明らかにしました。 イエスは四十日の間、弟子たちに復活の姿を現し、神の国のことを語られました(使徒 1:3)その後天に上げられました。その時御使いにこう言われました。「ガリラヤの人たち 、どうして天を見上げて立っているのですか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイ エスは、天に上って行くのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになります 。」(使徒1:11)これはイエスの再臨の預言です。神の国が完成するのは、イエスが再臨 されるときです。

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