コラム4

贖い主の約束 神の最高の計画はご自身の王国を造ることです。ところがその計画を阻む悪魔が、神の造られた人間と造られた全てのものを堕落させました。そのとき神はご自身の計画を進めるために、贖い主の約束を最初の人アダムとエバに与えました。 「わたしは敵意を、おまえ(悪魔)と女の間に、おまえの子孫と女の子孫の間に置く。」(創世記3:15前半) この約束は、悪魔に対するさばきを告げる中で述べられています。 神は、「おまえ(悪魔)と女の間」に敵意を置かれました。神の救いのご計画により、将来贖い主が女から誕生するためにそうされたのです。「おまえ(悪魔)の子孫」とは反キリスト的な存在のことでしょう。「女の子孫」とはメシア(救い主)のことです。その両者の間にも敵意を置かれました。最終的に贖い主が悪魔と反キリストを滅ぼすのです。その事は黙示録に詳しく述べられています。 贖い主の約束と共に述べられていたのは悪魔が滅びることの宣言です。 「彼はおまえ(悪魔)の頭を打ち、おまえは彼(贖い主)のかかとを打つ」(創世記3:15後半)頭の打撃は致命傷であるように、神はこの比ゆをもって悪魔が滅びることを宣言されました。贖い主が「かかと」を打たれるとは、致命傷を与えることができないわけですが、それは滅びが決定されたにもかかわらず、悪魔が神の計画を妨害してくる状況をあらわしているのです。悪魔の妨害は最初の人の子どもであるカインとアベルへの働きかけに早速現れています。信仰の人アベルが殺害されたことで女の子孫を阻止する魂胆です。神に対して愚かな戦いを挑むのが悪魔です。その視点で聖書の歴史を見ていくと、神のご計画がより見えてきます。 神がただちに悪魔を滅ぼさないのは、罪人まで滅びることを願わなかったからです。 贖い主の約束を果たして行かれる神は、悪魔と戦いつつ、罪人である私たちが悔い改めて神に立ち返るのを愛と忍耐をもって待っておられるのです。まさに比類なき救いの計画です。

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