コラム22
~地上の患難時代~
すべての真の信者がイエスのもとに引き上げられると(携挙)、地上では7年間の患難
時代に突入します。その預言のことばは黙示録4~18章に、またイエスもマタイの福音
書24章で預言されています。
今は地上に教会が存在します。しかし患難時代には存在しなくなります。そうなると地
上で何が起こるでしょうか?「不法がはびこ」ります(マタイ24:12)。イエス(真理
)に対抗する背教が起こるということです(Ⅱテサロニケ2:3,4)。そこに「不法の者
、すなわち滅びの子が現れ」ます。反キリストのことです。黙示録では「獣」と呼ばれて
います。(反)キリストと呼ばれるくらいですから魅力があります。7年間の前半はその
魅力で人々を惑わします。人々を調和する力、経済的繁栄、法の秩序…これまでにはない
平和が訪れたと人々は思います。世界の国々は反キリストに権威を付与します。キリスト
に反抗し続けているイスラエルも、反キリストと契約を結びます(ダニエル9:27)これ
らの反キリストのねらいは自分の国を造ることです。神の国を造らせないためのものです
。人々の心をつかんだ7年の後半は、反キリストを礼拝の対象として拝むことを要求しま
す(Ⅱテサロニケ2:4、マタイ24:15)。このようにして反キリストは絶対的な権威を
行使して獣の国を確立するのです。
さて、神はなぜ患難時代を計画されたのでしょうか?
一つには、獣の国(悪魔の国)を完全に破壊するためです。そこには悪のコマ(反キリス
ト、偽預言者、反キリストに追従する国々)がすべて揃います。悪魔の支配世界を「世」
と呼びます。本来神が造られたものです。それをだれの目からもわかるように、神が奪還
されるのです。かつてパロの率いるエジプトを海が呑み込んで神の栄光を現したように、
神の計画の最終段階は更にダイナミックに行われるのです。
もう一つは、イスラエルの救いのためです。彼らは歴史の中で、どんなに追い詰められて
も、イエスがキリスト(メシア)であることを否定し続け、悔い改めることをしません。
しかし、彼らは患難時代の終わり間際で悔い改めます(ゼカリヤ12:10)。「…イスラエ
ルの一部が頑なになったのは異邦人の満ちる時までであり、こうして、イスラエルはみな
救われるのです」(ローマ11:25,26)。つまり、イスラエルが民族ごと救われて終
わりが来るのです。
携挙されて既に地上にいない私たちは、患難時代とは無関係と言ってはなりません。イ
エスは患難時代の終わりに再臨されます。ですから、患難時代を含む神の計画全体を知っ
ていると、正しい信仰生活を送ることができます。すなわち、主イエス・キリストの再臨
を待ち望みながら、正しい判断と行動が伴うことになるのです。
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