コラム25
~白い御座のさばき~ 前回、千年王国預言に触れました。地上において千年の間イエスが王国を治めます。そ の間悪魔は全く活動できないように底知れぬ所に閉じ込められます(20:1,2)。既に携挙 された私たちのからだは贖われて、罪のない状態でイエスとともに国を治めるのです。今 の地上に比べると、極めて罪のない状態になります。それは、戦いがないこと(イザヤ 2:1-4)、人の寿命が長いこと、動物と人、動物同士に敵意がないこと(イザヤ65:20-25) でも現されています。しかし、罪が全くなくなるわけではありません。王国には空中携挙 されずに患難時代に突入し、そこで救われていく人たちがいます。またその人たちから生 まれて来る子どもも救われなければなりません。 さて、千年が終わる時、拘束されていた悪魔が解き放たれます。悪魔はイエスと最後の 戦いをするために、王国にいる携挙されていない人々(救われた人たちを含む)を惑わし て、イエスに敵対する者として招集します。その数が海の砂のようです(20:7-8)。罪が 存在していることが良くわかりますね。神が悪魔を解き放ったのは、最後のさばきを行う ためです。悪魔とそれに従った者たちは、天からの火によって一瞬のうちに焼き尽くされ ます。そして、反キリストと偽預言者とともに火と硫黄の池に投げ込まれます。「…彼は おまえの頭を打ち…」(創世記3:15)との原福音が成就します。 悪魔を永遠の苦しみに葬ったあと、神は最終的なさばきを「大きな白い御座」において 行われます。天地創造によって地上に存在した全ての不信者を、神はさばくためによみが えらせます。神はいのちの書に従って、そこに名が記されていないすべての者を、悪魔と 同じ火の池に投げ込まれるのです。その時に「死」もそこに投げ込まれます。「…キリス トは死を滅ぼし、福音によっていのちと不滅を明らかに示されたのです」(Ⅱテモテ 1:10)とのみことばから、白い御座に着座されているのはイエス・キリストであることが わかります。私たちを罪から救うために十字架の死に従われたお方は、「殺した後で、ゲ ヘナに投げ込む権威を持っておられる方」(ルカ⒓:5)です。悪魔の支配の今の世におい て、この方を恐れる人は幸いです。