コラム14
神にさばかれたイスラエルの民はバビロンに奴隷として連れて行かれました。国を失っ
たのです。その後、神は幾人か預言者を遣わしましたが、預言者マラキで途絶えます
(BC400年)。律法(神のことば)は与えられているものの、民がそれに背いたために神
のことばを伝達する預言者が遣わされたのですが、預言者がいない今、民は神のことばを
失ったことになります。この沈黙の期間、イエスが誕生するまで400年続きます。これを中
間時代と言います。この期間は救い主登場の舞台を整えるためにあります。この間に、バ
ビロン帝国を倒すペルシャ帝国、ペルシャを倒すマケドニア帝国、マケドニアを倒すロー
マ帝国が登場します。イスラエルはこれだけの国に支配され続けます。
民はバビロン捕囚以降、偶像礼拝から遠ざかります。民への神のさばきは偶像礼拝から
離れさせる教育でもあります。また神は民の帰還と再建をペルシャにさせます。強国が国
を支配しますが、そのすべてを神が支配しているのがわかります。神にとってそれらの国
々はご自身の計画を進めるための道具です。神がマケドニア帝国を使ったのは、後の新約
聖書をお造りになるためです。彼らは福音を伝播するのに有益な言語であるギリシャ語を
民の中に持ち込んだのです。
神はその時存在していた国々を偶然使ったのではありません。既に神の計画があっての
ことです。それがダニエル書3:31-33にある巨大な像の預言のことばです。「その像は、頭
は純金(バビロン)、胸と両腕は銀(ペルシャ)、腹とももは青銅(マケドニア)、すね
は鉄、足は一部が鉄(ローマ)…」
救い主メシアの誕生の舞台が整いました。創世記3章15節で約束されていた「女の子孫
」はサタンに阻まれ続けましたが、その通りになるのです。
「しかし時が満ちて、神はご自分の御子を、女から生まれた者、律法の下にある者とし
て遣わされました。」(ガラテヤ4:4)
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