コラム15
新約時代 ~「女の子孫」の誕生~
創世記3章15節の約束されていた「女の子孫」がついに誕生しました。「しかし時が満ちて、神はご自分の御子を、女から生まれた者…として遣わされました」(ガラテヤ4:4)人間の女である乙女マリアから生まれた赤ちゃんは「イエス(神は救う)」とつけられました(ルカ1:31)。マリアに懐妊を告げた御使いはイエスを次のように紹介しています(ルカ1:32-33)。①「大いなる者」:偉大な者 ②「いと高き方」:神の御名そのもの ③父ダビデの王位/ヤコブの家を治め:ユダヤ人のメシア ④とこしえにヤコブの家を治め/その支配に終わりはありません:イエスの再臨とメシア王国(千年王国)の実現の宣言
メシアの誕生を阻んできたサタンの計画はすべて失敗に終わりました。しかし、イエスがお生まれになってから2年の間に、ユダヤの王であったヘロデによって殺害事件が起こりました。幼子イエスは、ヘロデの殺害計画を御使いから聞いた両親とともにエジプトに逃げました(マタイ2:13)。怒ったヘロデは、イエスが生まれたベツレヘムとその周辺一帯の二歳以下の男の子をみな殺してしまいました(マタイ2:16)。
イエス誕生を阻止できなかったサタンの次のねらいは、救いのわざである十字架を阻むことです。イエスが宣教を展開されているときはユダヤ人たちから幾度も殺意を向けられました(マルコ3:6)。これらはすべて背後にいるサタンの恐ろしいまでの執念です。彼は十字架における人間の救いをほんとうに阻むことができると思っているのでしょうか?十字架にかかられる前夜、イエスはサタンとの戦いを振り返り、こう言われました。
「わたしはもう、あなたがたに多くを話しません。この世を支配する者が来るからです。彼はわたしに対して何もすることができません。」(ヨハネ14:30)
世に対して絶大な悪影響を及ぼすサタンですが、イエスに対しては無力です。イエスの側につく者は幸いです。
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