コラム5
旧約時代 アブラハム
旧約聖書があまり良くわからなくても、「アブラハム」のことは聞いたことがあるかと思います。「主はアブラムに言われた。『あなたは、あなたの土地、あなたの親族、あなたの父の家を離れて、わたしが示す地へ行きなさい』(創世記12:1)と、聖書に突然登場します。しかし、神様としてはご自身の王国を建て上げるために、ご計画通りに事を進めておられます。ノアの洪水後、人類はノアの息子のセム、ハム、ヤフェテから増え広がっていきました。悪魔はハム系の人間(ニムロデ)を利用して混乱をもたらしました。その結果、世界に様々な偽りの宗教が生み出されていきました。そこで神はセム系の人間からアブラハム(アブラム)を起こしました(創11:10-32)。彼から女の子孫であるメシア(贖い主)が誕生します。そのメシアが神の王国を完成させます。私たちはアブラハムのことを神に忠実に従う信仰の人として学びますが、彼が選ばれたのは、人類を贖い、神の王国を設立するための神の方法の一つです。彼は神の約束をそのまま信じて、生まれ故郷を捨てて1600キロ以上離れた神の与える地に出て行ったのです。
神様はご自分の計画を実現されるために、アブラハムと契約(約束)を結ばれました。それはアブラハムに土地を所有させること(カナンの地)、子孫を与えること(イスラエルの民)、神様の祝福を受けることです(創12:2,3)。この契約で大事なことは、神様が無条件の契約を結ばれたことです。彼は契約後すぐに罪を犯して失敗をします(創12:10-20)。本来であれば契約破棄です。それをご承知の神様は無条件の契約を結ばれたのです。その契約は今なお生きています。ですから、私たちも神との救いの契約によって、救いに与っているのです。
聖書を読んでいくときに、神様のご存在をより知っていきたいものです。そのためには、背後の悪魔の存在も知ることが必要です。なぜなら、両者の戦いがずっと展開されているからです。
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