コラム8
旧約時代 律法と幕屋
神様はご自身の救いのご計画の中で、ご自分の民を育てるお方です。前回、エジプトから救い出された民の、荒野の四十年間が大事な教育期間であることに触れました(申命記8:2-5)。神様はご計画の中で、本格的に民の教育に着手されます。それが旧約時代の「律法」と「幕屋」です。
「偶像を造ってはならない…殺してはならない…」などの十戒をご存じかと思います。それを含む神の律法の教えは、出エジプト記20章から始まり、申命記28章までの広範囲に記されています。その戒め(教え)は613にも及びます。これが与えられた目的は、イスラエルの民の信仰生活を正しい方向に導くためです。サタンは女の子孫である救い主メシアが誕生しないように神の計画を妨害してきます。その計画の一つであるイスラエルの民を堕落させようと必死です。そこで神は、罪や背教に流れていきやすい民の内側を強めるために律法を与えたのです。さて彼らは律法を守ったでしょうか?いいえ。それどころか、神の教えではない言い伝え(口伝律法)を次々と作り出してしまったのです。神の計画には計り知れない神の忍耐があるのです。
神の教育手段のもう一つは「幕屋」です。出エジプト記25-31章に記されています。「…アカシア材で~を作り、その長さを二キュビト、幅を一キュビト、高さを…」というような幕屋作成の指示が詳細にあります。ちょっと読み飛ばしたくなるところですね。しかし、大事な教えです。幕屋は神様を礼拝するところです。幕屋の役割は、神様が聖であることを教えるための視聴覚教材です。イスラエルの民は幕屋、そこで奉仕する祭司、あるいは、そこでささげられる動物のいけにえを通して神様が聖であることを学んだのです。それは同時に、世俗と混同することが許されないことも教えられています。イエスキリストによる血の犠牲(贖い)は、幕屋における礼拝から来ているのです。
神様はご自身のご計画のゆえに、私たちをサタンの妨害から守ってくださいます。私たち自身が神の御心(お考え、ご計画)を知るならば、その守りはより強化されます。そのために与えられたのが律法です。また、常にサタンの妨害がある中で、正しく聖なる神を礼拝するならば、サタンアは嫌がります。そのために与えられたのが幕屋です。
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